今まで関節痛とは無縁だった女性が妊娠中期ごろからヒザに痛みを抱えるケースが多くあります。人は普通に歩くだけでも体重の2,3倍の負荷がヒザに加わるため、日々お腹が大きくなる妊婦さんは当然ヒザが痛くなってもしょうがない・・・・なんて思われていませんか?
妊娠中のヒザの痛みは、一般的なヒザ痛とは原因が少し異なるため太ももの筋肉を鍛えてどうこうという調整をしても症状はなかなか改善されません。
妊娠中にヒザに痛みがでやすいのは、『妊娠に伴うカラダの変化や仕組み』と大きな関係があり、主に3つの原因が考えられます。
妊娠3カ月頃から『リキラシン』と呼ばれるホルモンが分泌されはじめ、赤ちゃんが出産の際に狭い骨盤のをスムーズに通れるようにするために関節や靭帯を緩んできます。このホルモンは骨盤にだけ作用するものではなく、全身の関節や靭帯に作用するためちょっとした歪みや筋バランスの崩れが原因で局所に負荷がかかり痛みを生じさせることがあります。
リキラシンの分泌量は妊娠7カ月以降増えていき、それに伴いヒザ痛がおきる率も上がってきます。また、リキラシンの影響でヒザに痛みを感じる方と、そうでない方の違いは妊娠前に骨格や筋肉バランスに問題を抱えていたかどうかが大きく関係をしています。
ヒザを曲げ踏ん張る動作をすると痛みを感じるのは下半身全体で体重を支えずヒザで支えようとするからです。ヒザをしっかりと曲げるためには下半身の柔軟性がとても必要とされますが、妊娠中は「だるさ」や「しんどさ」で動きがコンパクトになりどうしても柔軟性が低下する傾向にあります。
妊娠中は赤ちゃんの成長に伴い妊婦さんの重心は前方へ移動してくるため、下半身の柔軟性が低下すると、どうしてもヒザが曲げづらくなるため負荷がかかりやすい体勢をとらざるをえなくなります。
お腹の赤ちゃんの成長に合わせて妊婦さんの姿勢や重心も変化してきますが妊娠前から歪みや筋バランスに問題があるとその変化に適応できず一定の状態でフリーズしてしまうため、しゃがむ・階段の上り下りといったヒザを曲げながら踏ん張る動作でバランスが保てず過度にヒザに負荷がかかってきます。
歪みのない状態でもヒザにかかる負荷は体重の2〜3倍です。歪んでバランスの崩れた状態+自分の体重+赤ちゃんの重さではそれ以上の負荷がヒザにかかってくるため痛みはどうしても避けられないものになります。
妊娠前からある歪みや筋バランスの崩れを整えお腹の赤ちゃんの成長に伴い変化する姿勢や重心にスムーズに順応できるカラダ作りを行っていきます。歪みや傾きを取り除いていくことで局所に集中する負荷を軽減させ、安定した重心バランスを構築していきます。
日々重たくなるカラダとホルモンの影響で緩んでくるカラダを余計な負荷をかけずにシッカリと支えるためには安定した重心と正しい姿勢で毎日を過ごすことがとても大切になってきます。
腰から足の指までの柔軟性を回復させシッカリ踏ん張りが利き、いろいろな動作に柔軟に対応できる下半身を作っていきます。体内にある数多くの関節や筋肉が協調することでカラダは動きます。ヒザだけの力に頼らず全身の動きを上手に協調させ使うことで局所に集中する負荷を軽減させていきます。
効率よく動かせるカラダを取り戻していくことで日々変化していく姿勢や重心に対応できるカラダを作っていくことがとても大切です。
一時的に症状が改善してもすぐに症状が再発してしまうのは、カラダを正しくコントロール出来ていないからです。
歪みによる関節・筋肉の運動制限は、動作の悪癖を作り出し自分ではカラダを正しく動かしているつもりでも、実際は違う動きをしているというギャップを生み出します。
私たちのカラダは関節や筋肉が連結・連動することで動いています。つまり、どこか1個所に歪みやサビつきが生まれると、動きの連動に狂いが生じてしまうのです。
正しいの使い方をカラダに再教育していくことで、再びサビつきを作り出さないためのカラダ作りを行ないます。
同じような年齢で、同じような姿勢や体型で、同じような事をしてきたのにひざを痛める妊婦さんと、痛めない妊婦さんとの違いは『カラダの使い方』にあります。家電製品を仕様条件から外れた使い方をすれば故障の原因になるように、私たちのカラダも条件から外れた使い方を続けていれば、いづれ壊れてしまいます。
多くの妊婦さんを悩ませるヒザ痛は『ひざだけの問題』と捉われがちですが、実際は幾つかの要因が複合的に絡み合うことで痛みを生み出しています。
妊娠中の痛みを放っておくと、その痛みが産後も続くこともあります。痛みや違和感を感じたら早期の改善につながりますので、我慢せずに症状が軽いうちにケアを始めていくことをおすすめします。
船橋整体院では、妊婦さんへの特別メニューを組んで『お腹の赤ちゃんのことを1番に考えた、妊婦さんにも優しい調整』を行っております。
・妊娠中に刺激を与えてはいけない禁忌部位を考慮したメニュー内容です。
・関節をボキボキしたり、強い力で圧したり引っ張るような施術は一切行いません。
・施術は仰向け、横向き、立位、座った状態で行いますので安心です。
キャンセル・予約の変更は当日でも可能ですが、出来る限りお早めのご連絡をお願いいたします。申し訳ありませんが無断キャンセルをされた場合は、施術料をご請求させていただきますので必ずご連絡いただきますようお願いいたします。
船橋整体院(ふなばし せいたいいん)
〒273-0005
千葉県船橋市本町7-5-19ヤマケンビル3F
最寄駅はJR・東武アーバンパークライン(旧 東武野田線)船橋駅です。
当院は船橋駅北口より徒歩3分です
京成船橋駅からは徒歩5分です
東葉高速鉄道 東海神駅からは徒歩8分です
申し訳ありませんが、当院では専用の駐車場・駐輪場をご用意しておりません。お手数ではありますが、近隣の有料駐車場をご利用くださいますようお願いいたします。